『DIAMOND online』にて記事連載中!!

よく使う表現〜Correct me if I am wrong

よく聞く英語の表現

最近、通訳している場面で立て続けに「Correct me if I am wrong」という表現を聞きました。(あ、聞いているだけでなく通訳しました・・・笑)。

この表現は、ビジネスでもプライベートでもよく出てくるので覚えておくと便利かと思います。


「Correct me if I am wrong」の意味は、文章の通りです。「もし私が間違っていたら正してください」ということですね。

自分の理解では◯◯だと思う。でも、その場に自分よりも詳しい人や、同意しない人がいるかもしれない、というような場面で、この「Correct me if I am wrong(もし間違っていたら正してください)」をよく聞きます。


日本在住の外国人ビジネスマンが「日本人の商習慣は◯◯である」など、日本について語ることがあります。例えば、「日本人は道徳心が素晴らしいから道に自動販売機があっても、それを壊してお金や商品を盗もうなんて誰も思わない」など、日本について話しているとき、チラッと私の方を見て「Correct me if I am wrong」と言ったりするんですよね。

「俺、日本について語っちゃったけど、ケイコは日本人で日本のことは俺より詳しいから”Correct me if I am wrong”(間違っていたら正してね)」というわけです。

ただし、そんな場合は 「私は日本人だけど、日本を代表して語る気もないし、何より今は通訳中で忙しいから意見を求められても困る・・」と言いたい私です💦

「Correct me if I am wrong」の使い方いろいろ

ちょっと調べてみたら、「Correct me if I am wrong」という表現は「間違ってたら正してください、と敢えていうことで相手に反論させないための巧妙な言い方」という説明がありました。なるほど〜!

私は実際に「Correct me if I am wrong」というのがそういう使われ方をしている場面は見たことがないのですが、私の周りにいる人が良い人ばかりということなのでしょうか・・・。


と、考えていたら確かに「相手に反論の余地を与えない」ニュアンスで使う「Correct me if I am wrong」もあることに気づきました!!!!!

 例えば、旦那さんが禁煙宣言したのに、タバコの数が減っている場合・・・。
「タバコやめるって言ったのに、隠れて吸ってるでしょ! 月曜日は2本、火曜日は3本、・・・私ちゃんと数えてるんだからね!「Correct me if I am wrong」(違うと言うなら言ってみなさいよ!)・・・・みたいな会話。

これは相手に反論の余地を与えない「Correct me if I am wrong」ですね。

言葉のニュアンスは言い方や状況で決まる

英語の表現について、「この言葉は使わない方がいいですか?」という質問をよく受けます。

明らかに表現そのものにネガティブなニュアンスがあるとか、カジュアル過ぎるから使う場面は気をつけた方が良いというケースもありますが、実際のところ言葉や表現がどんな印象を与えるかは、言い方や状況によるところが大きいんですよね。

日本語でも同じだと思うのですが、その表現を使って相手がどう受け止めるかは、その言葉や表現そのものよりも、言い方や表情、聞き手との関係性や普段のその人の振る舞いが決めることの方が圧倒的に多いように思います。

だから、言葉や表現を選ぶ時には、それらを総合して判断することが大切なんですよね。

私はよく英語表現について、「観察してください」とお伝えしています。言語のニュアンスや適切な使い方は、「使っているうちに自然に身につく」こともありますが、母国語でない言語の場合は意識的に観察しながら身につけていくことも必要なんですよね。もちろん、覚えた言葉を実際に自分で使ってみて相手の反応を見るという、「実験」も使い方を覚えるには効果的です。(ただし、「実験」しても大丈夫な相手や安全な場を選んでやってくださいね。)

「Correct me if I am wrong(間違っていたら正してください)」という表現も、ぜひ使ったり観察したりしてみてくださいね!

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