【お知らせ】2024年7月20日(土)国立市公民館にて講演決定♪「不登校の女子高生が日本トップクラスの同時通訳者になれた理由」

“Victim”(被害者)であることを止める決意

キング牧師の戦い方

このブログでもご紹介していますが、今年からVoicyという音声メディアのパーソナリティを始めました。楽しくパーソナリティをさせて頂いているのですが、それ以上に実はリスナーとして、すっかりハマってしまい最近はずっとVoicyを聞いています♪

Voicyでコテンラジオという歴史について語る番組に出会ったのですが、これが本当に面白くて、Voicyだけでは足りなくてSpotify版も聴いています。特に「I have a dream. キング牧師が選んだ非暴力という名の戦い(前編・後編)」の回が素晴らしいのです。

アメリカで公民権運動(人種差別に反対する運動)が起きたときにキング牧師が選んだ 「非暴力不服従」というポリシーは、「完全な武装放棄は戦いにおいて武装するよりも効率的な戦術である」というガンジーの教えに倣った「戦い方」で、「抑圧状態から効率的に独立するための戦略と戦術」として争いを避けるため徹底して対立を生まない行動を取るというものそうです。

暴力を振るわれても暴力で返さない、そしてそれを尊厳を持って徹底するという、聞いているだけで「なぜそんなことが出来るのだろう」、そしてそれ以前に「なぜそんな理不尽なことが起こるのだろう」という気持ちになります。この素晴らしいキング牧師のストーリーについては私が説明するよりも、是非コテンラジオを聞いてみてください!(上記タイトル部分がリンクになっています)

We got stop being victim


この放送を聴いて思い出したことがあります。
もう、かれこれ20年近く前の話です。私が通訳の仕事を始めたばかりの頃にアフリカ系アメリカ人のミュージシャンの講演会でのご依頼がありました。

私は音楽に詳しいわけでも何でもありませんが、せっかくお声をかけて頂いたのだからとお引き受けしたのでした。はい、仕事を選べるような立場でないので「来るもの拒まず」の日々でした(笑)。

講演会では、演奏についてや、このアーティストの方が音楽の道に進むようになった経緯などのお話のほか、アフリカ系アメリカ人にとっての音楽がどのような存在であるのかを語られていました。


いまアメリカで「アフリカ系アメリカ人」と言われる人たちは、その昔奴隷としてアメリカに連れてこられた。厳しい状況で農作業などの重労働をさせられており、結託して暴動などを起こさないよう作業中は会話も許されなかった。そんな環境で歌を歌うことで互いの生死を確認しあったり、励ましあったりして生き残った子孫が自分たちなんだ。音楽はコミュニケーションの手段であり、生きるための活力でにもなった、というお話でした。

私も音楽は好きですが、アフリカ系アメリカ人にとっての音楽は生死をも分けるもので、「好き」とか「人生を豊かにしてくれる」などというレベルではないこと、そして、そんな厳しい環境で生き残った人たちには、音楽というものが自分とは違うレベルでDNAに刻み込まれているような気がしました。


そして、その話をしているときに、アフリカ系アメリカ人のアーティストが言ったのが「We got stop being victim」(自分たち=アフリカ系アメリカ人は、被害者であることをやめなければならない)という言葉でした。


差別問題は過去のことではない


昨今のBlack Lives Matter(黒人差別への抗議運動)のような運動を見ると、アメリカにおける人種差別は決して過去のことではないことがわかります。


不当な扱いを受けたときには、声を上げ自分の権利を主張することが大切だと思います。そして同時に、自分自身が”victim”(被害者)にならないという決意も必要な気がするのです。


“victim”(被害者)というのは被害を受けた側のことです。この言葉には「泣き寝入りしかできない弱い存在」というニュアンスが感じられます。

「 被害者であることを止める」というのは、自分が泣き寝入りしかできない弱い存在ではなく自分の人生は自ら切り開く力を持っていると、まずは自分が信じる決意なのだと思います。


最近ハマっている音声メディアのコテンラジオの放送を聞いて、もう20年近く前に聞いた「We got stop being victim」という言葉の意味がやっと本当に分かったと気がします。


言葉の使い方というのは、とても大切です。どんな言葉を使うのかそして自分をどんな言葉で表現するのかということは意識していたいですよね。


人種差別ではなくとも、生きていれば、たとえ小さなことでも理不尽に感じることはあります。そんなときには”victim”(被害者)にならないで、自分の人生は自分が切り開く力を持っているということを忘れないでいたいと思います。

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