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知らなくても意味が分かる英語表現 その2

「ピンとくる」「ひらめく」という表現

「知らなくても意味が分かる英語表現」という記事で、状況や場面を想像すると何となく意味が分かる(かもしれない・・・笑)表現をいくつかご紹介しました。今日はその続きです。

会話の中でもよく使う表現として、「ring a bell」というものがあります。直訳すると「鐘を鳴らす」です。「ring a bell」がメタファーとして使われる場合は、「正解〜♪チリンチリン♪」と鐘が鳴るイメージで、「ピンとくる」とか「思い出す」などの意味になります。

例えば、友達とその場にいない誰かの話をしていて、「〇〇さん分かる?髪が長くて、あなたと同じ大学卒業してて、先週のイベントに来てた・・・」という流れで「Does it ring a bell? (思い出した?ピンときた?)」と聞いたりします。


何かをきっかけに思い出したら、「It rings a bell!(分かった!)」という感じで使います。否定系の場合は「It doesn’t ring a bell(分からない、ピンと来ない)」ですね。

「Ring a bell」に似ている表現に”click”があります。
日本語でも、「マウスをクリックする」など、カタカナ英語で使う言葉ですが、”click”はカチッと音がする動作や状態を表します。

「電気をつける(消す)」は「Click on (off) the light」
電気のスイッチをカチッとつけたり消したりする動作を表しています。

このカチッと何かをつけたりするイメージから、”click”は「ひらめいた」とか、「ピンときた!」という意味でも使います

例えば、「Something clicked in my mind(何か思いついた)」とか。
ひらめくとか、勘が働くような感じです。頭の中の情報が繋がってピンとくるという場合にも使います。

更に、”click”というのは「ウマが合う」とか「意気投合する」という意味でも使います。「I clicked with him instantly(彼とは出会ってすぐに意気投合した)」など、人と人との間でもカチッとスイッチが入るようなイメージでしょうか。

イメージは少し似ているけれど意味が全然違う表現

”Click”とビジュアル的には似ているけれど(似てないかな?・・・笑)、意味は全く違う表現で「push someone’s Buttons」というものがあります。直訳すると「誰々のボタンを押す」・・・これはなんでしょうか???

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「Push someone’s buttons」というのは「怒らせる」という意味です。「怒らせる」と言っても、「ムカつく💢」「逆鱗に触れる」のような、とても感情的で神経を逆撫されて怒るようなイメージです。

直訳の描写としては、「怒りのボタン」があって、それを誰かがポチッと押すみたいな感じでしょうか。”someone’s”という部分にはmy, his, herなどの所有格が入ります。


Taylor Swift のI Wish You Would という歌の歌詞に「You always knew how to push my buttons」という一節が出てきます。

この歌は、別れた彼が今ここにいてくれたらいいのに・・・という気持ちを歌ったもので、一緒にいたときにはいっぱい喧嘩したことを思い出して、「あんな風に電話を切らなければよかった」とか、いろいろ思い出しているなかに出てくるのが「You always knew how to push my buttons (何をしたら私がムカつくかをあなたはいつも分かってた)」という一節です。

とてもテイラーらしいというか、感情豊かな歌詞です。
因みに私は、テイラースウィフト大好きです♡。ハートマークが付くくらい好きです(笑)

デビューの頃からのファンですが、今や不動の世界的スーパースターですよね。とても主張のある、自分をしっかり持った素敵な女性だと尊敬しています。作品ももちろん大好きで、特にこの「You always knew how to push my buttons」という歌詞が出てくる”I Wish You Would”という曲が収録された「1989」というアルバムは大のお気に入りです♡(正確に言えば、テイラーのアルバムは全てお気に入りと言っても過言ではありません・・笑)

ご興味あれば是非聴いてみてください。(あ、テイラースウィフトの宣伝みたいになっちゃった💦)

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