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英語リスニング強化トレーニング〜まずは続ける編

「英語が聞きとれないんです」のお悩み

英語の悩みで多いものの一つがリスニングです。英語のリスニング力を上げるためには、「何を」「どんな風に」鍛えれば良いのでしょうか?三段階のチャレンジレベルに合わせたリスニング力強化のためのトレーニングをご紹介します。今回は「まずは続ける編」です。

リスニングにお勧めのコンテンツ

「英語学習にお勧めのコンテンツ」を良く聞かれますが、これは何と言っても「内容に興味を持てるもの」です。興味がないものはどんなに勧められてもやる気が起きないですからねぇ・・・。ゲームでもお料理でも映画でもなんでも良いので、「これなら頑張らなくても聞きたい」と思えるものを選んでください。

もう一つのポイントは、自分のレベルに合ったコンテンツを選ぶことです。特に英語トレーニングを習慣化しようとしている段階で無理は禁物!挫折している人の多くは最初から難しいものを選んでしまっていることが原因です。

英語を聞いてストレスなく大体理解できるくらいのコンテンツが良いです。
難易度が高すぎると、理解できなくてモチベーションが下がるので、思い切って子供向けのコンテンツまで振り切ってしまっても良いくらいです。子供向けコンテンツの良いところは、誰でも理解できるように、言葉や表現がシンプルで分かりやすく、話し方もゆっくりで、楽しめる工夫がされていることです。「まずは英語に慣れたい」という方にはピッタリです!

子供向けコンテンツでは興味が持てないという方や、気分が上らないという方は、もちろん自分が好きなものを選んで頂いて大丈夫です。でも、くれぐれも難易度が高過ぎないものにしてくださいね。そして、難易度を下げる方法がいくつかあるので、ご紹介します。

1. 内容を知っているもの
例えば、過去に見たことのある海外映画やドラマであればストーリーが分かるので、内容を追いながらリスニング訓練を続けやすくなります。

音声のみのオーディオブックなどでももちろん良いです。日本語の翻訳されているものもあるので、まずは日本語で読んで内容を頭に入れてから英語のオーディオブックで聞いてみるのもお勧めです。内容が頭に入っているので英語で聞いて分からない部分は補完しながら聴けるのがメリットです。

本の場合は長すぎるものは避けた方が良いかもしれません。聞き終えるのに時間が掛かると途中で飽きてしまう原因になるので、達成感を感じる頻度がなるべく多くなるよう、短く完結するものや章が細かく分かれているものが良いですね。

2. 同じコンテンツを繰り返し聞く
最初は難しいと思いながら頑張って聞いてみて、同じものをもう一度聞いてみると、最初は分からなかったことや聞き取れなかった部分が聞けるということがあります。

同じものを繰り返し聞くのは退屈してしまうという方もいますが、人によっては同じ内容のものを繰り返し聞くことで理解できる部分が増えることがモチベーションになるという場合もあります。そういう方にはお勧めしたい方法です。

洋楽を聞いて英語を好きになったという方も多いのですが、音楽は繰り返し聞いても比較的いやにならないことが多いので、好きな音楽を歌詞に意識を向けながら繰り返し聞くのも良いかもしれません。

3. スピードを落として聞く

自分が興味を持てるものは、かなり難しくてハードルが高い!・・・という方にお勧めしたいのは自分が理解できるスピードで聞くということです。

オーディオサービスは再生スピードを変えられるものが多いので、0.75倍速、0.5倍速と自分が理解できるところまでスピードを落として聞くのがお勧めです。

次回以降でお話ししますが、英語の音声をスピードを落として聞くというのは「英語の音」を理解する上でもとても重要です。そして何よりも、「スピードが速すぎてついていけない」ということがネックになってしまっている方には試してみて頂きたいです。

こんな工夫をしながら、少しチャレンジしてみたい方には政治家などトップリーダーと呼ばれる人が一般の人に向けたスピーチなどもお勧めです。政治家のスピーチは多くの人の共感を得るために、分かりやすい表現で上手く作り込んだものが多いです。相手の心に響く伝え方という意味でも学ぶところが沢山あります。

ただし、政治家のスピーチでも政敵と議論を闘わせるディベートなどは、表現がストレートでなかったり、専門用語が頻出したり、更には議論が白熱すると互いに早口でまくし立てるようなものが多いので、リスニングのトレーニング用にはあまりお勧めしないです。(まあ、それはそれで練習にはなるかもしれませんが・・・)共感を得ることを目的とした「誰でも分かること」を意識して語られる一般の人に向けたスピーチが良いですね。

昨年のアメリカ大統領選で副大統領に選出されたKamala Harrisさんのスピーチが話題を呼びましたが、簡潔に、分かりやすい言葉で一言ずつ噛みしめるようにゆっくりと話されていました。次の世代を担う子供達にも想いを受け取って欲しいと意識しながら話されているのかな、と個人的には感じました。いろいろな意味で歴史的なスピーチであることは間違いありませんが、リスニングの教材としても理想的です。

いずれにしても、コンテンツ選びは、興味が持てるもの、スピードが速すぎないもの(ゆっくり再生なども利用する)、内容が難し過ぎない(内容を知っているものや繰り返し聞くのも良い)など、自分のレベルに合っていることが大切です。

「まずは続ける編」のまとめ

英語を聞くことを習慣化するためのコンテンツ選びのポイント
1. 好きなことや興味が持てる内容を選ぶ
2. ストレスなく大体理解できるレベルのものを選ぶ
 (お勧めは子供向けコンテンツ)
3. 英語の理解の難易度を下げるための工夫をする
  ・過去に観た映画やドラマやなど内容を知っているものを選ぶ
  ・本であれば、先に日本語版を読んで内容を頭に入れておく
  ・同じコンテンツを繰り返し聞く
  ・理解できるスピードに再生速度を落として聞く
 *長すぎないものや、章が細かく分かれているものの方が達成感を感じやすい

今回は、リスニング力強化のためのトレーニングを「まずは続ける」という事にフォーカスしてコンテンツ選びのコツをお伝えしました。

次回はリスニング対策「ちょっと頑張る編」です。

それでは、ごきげんよう〜♪

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