けいにゃんさんからのご質問
Responsibleと、Accoutableがうまく説明できない感じがして、もやっとしています。「責任」と日本語で書かれてしまいますが、英語が持っている後ろの雰囲気は違っていて、よくコーチングでもAccountableという言葉は出てきますが、ばしーーっ!!と日本語訳をできない感じがあります。Accountableは、「自分ごと」に捉えるみたいな感じがあると思うのですが。。。
by けいにゃん
けいにゃんさん、ご質問ありがとうございます!
確かに、responsibleとaccountableって、何となく使い分けているけれど改めて考えると難しいです💦 会話の中での使われ方を考えてみると、どちらの言葉も「責任」という意味で使われるものの、accountableは責任がとれているのかどうかの評価に客観性を伴うニュアンスを持つ印象です。
けいにゃんさんのご質問にある「Accountableは、自分ごとに捉えるみたいな感じがあると思うのですが。。。」というのは私も同感です!Accountableという言葉の中に「客観的に他者から見ても責任が取れている状態まで自分ごととして責務を全うする」というような意味を感じるんですよね。それに対してresponsibleという言葉は、期待や担っていることに対する「自発的な義務感」というニュアンスが強い印象です・・・あくまで個人的な感覚ですが。
通訳するときも、accountableという言葉は、「信頼できる」「安心感を与える」「説得力のある説明や行動」など、(文脈にもよりますが)責任ある態度や行動であることを他者が感じるような言葉を使い分けながら訳すことが多い気がします。
あ!けいにゃんさんのご質問の「ばしーーっ!!と日本語訳」とのお答えになっていないですね・・・ごめんなさい💦
語源を調べてみると・・
語源を調べてみると、responsibleという言葉は、もともと「再び」や「戻る」などの意味を持つre-という接頭辞に、「誓う」「約束する」という意味のspondereという言葉が組み合わさって出来たラテン語のrespondeがフランス語のresponsibleとなり、英語としては1500年代終わり頃に「何か、あるいは誰かに対して応えること」という意味で使われていたそうです。語源となったラテン語のspondereから「義務」などのニュアンスを伴い、自分が担った約束や期待に応えるということ、つまり「責任」という意味で使われるようになったらしいです。
一方のaccountableの成り立ちは、「数える」という意味のcountという言葉が、会計でお金の支払いや受け取りを認識することを示すaccountになり、そこに形容詞を表す-ableという接尾辞がついて出来た言葉であるとのこと。「accountableは責任がとれているのかどうかの評価に客観性を伴うニュアンス」と先ほど書きましたが、もともと数字を客観的に認識するという意味で使われていたことが理由なのかもしれません。
Accountableな人
そういえば、accountableの元になっている”count”という言葉で思い出したのですが・・・。外国人の上司を持つ、とあるクライアントさんのミーティングに通訳として同席させて頂くと、最後に必ず上司の外国人の方が「I am counting on you」って仰るんですよね。やんわりと(いや、かなり露骨に?)プレッシャーかけられてるなーと、通訳しながらヒシヒシと感じます(言いませんが・・・笑)。
でも、それを面と向かって言えるのは、相手を本当に信頼している証拠。その会話を聞くたびに、「I am responsible」と自ら責任感を表明したときに、「I am counting on you」と相手が言ってくれるようなaccountableな存在でありたいと思う私なのでありました。
コメントを残す